正直、結構ショックだった。。。
実はあのあと1週間しない間にまたボブキャットがでて、なんと隔離病室にいた子がやられてしまった。
うそみたいな話。いまだに私自身も信じがたいのだけれど、なんというか「自然の力、生きる仕組み」というのを見たような気がする。
調子がよくなってきていた隔離室のケガ鶏、とさかもすごくきれいになってきて、大きなかさぶたが残っているくらい。数日前に他の鶏と一緒にしようとしたら、見ていると、やっぱり狙われて襲われかかったので、隔離を続けることにしてた。面白いんだよ、ちょっと襲われそうになると私の後ろに来て隠れるような感じのしぐさをする。そういうふうに見えただけなのかもしれないが、結構可愛いなあと思ってみていた。そして、な~んでまた狙われるのか不思議に思っていた。
他のとりたちから狙われる理由は、やっぱりちょっと違って見えるかららしい。少しでも弱い、普通と違う状態にいると、ニワトリ達は集団攻撃するらしい。私からは弱そうにはもう見えなかったが、どうも「とさかのかさぶた」が気に入らなかったようだ。 すごいねえ、、自然というのは。
ということで、その日の後も、かさぶたが取れるまで、、、と思い 隔離室の檻に1羽入って過ごしていた彼女だけれど、なんと、その檻の中に居たのにもかかわらず、ボブキャットにやられてしまった。
お昼すぎ、水とご飯、そして様子を見に行こうと外に出たとたん、変な声を出し始めた団体ドリたち。私が来たので、騒ぎ出したのかと思ったんだけれど、そんな中で1羽、変な声がする。「へ~~~」という低い声。「変な声だしてるの、誰よ??どうしたの??」と話しながら見ると、なんと、そこにはまたボブキャット!!!
ニワトリ小屋の母屋の前においておいた、隔離病室の檻のすぐ横で座って、檻の中に手を入れている!! で、、、ケガ鶏のほうは足を引っ張られて、横座りの状態。。
「こらっ~~~~、もう来るなって言っただろうが~~~~~!!」と叫びながら、行くとすぐにたちさるボブキャット。あわてて檻を開けてケガ鶏を見るけれど、足のほうを引っ張られていて、動けなさそう。
まさか檻の中のニワトリを狙うとは、、、、檻の中に手を入れてくるとは、予想もしなかった。。。。
檻の中を歩き回れば逃げられるようなものだけれど、多分脅かされてパニクッてうごけなくなったのかもしれない。。。。ああ、、檻の中で守ってあげてるつもりだったのに、、それもできなかったのが、大変くやしい。 あーーー、くやしい。
最近災難続きのニワトリ達、特にこの隔離室にいた子の事件続きには不憫に思ってしまったよ。 油断したつもりはなかったけれど、甘かったとおもった。
その日の夜にわかったことだけれど、近所での話では、どうもボブキャット一家がいるらしい。
この日の3日前に、うちのゲートの前のスプリンクラーで水のみと、水遊びをしているボブキャットが目撃される。そしてその同じ週には、ボブキャット4匹が一緒にいるところも目撃されている。。どうも子供を2引き連れた親子、ご一家様だったよう。
前にも話したけれど、私はボブキャットが好きなので、ご一家様がいるのはなんともうれしい話。だが、どうもその一家の献立にうちのペットのニワトリが入ってくるのは、困る。大いに困るのである。
予想もしていなかったボブキャットの檻の中のものも獲ろうとした行動に驚くとともに、「食べる、生きる」ということの執着をみたようにおもう。当たり前のことなんだろうけれど、生きていくには何かを食べているということを目の当りにしたというか。自然の仕組み=植物があって、動物がいて、人間がいて。 生きるとは、どういうことなのか。 自然の本来の姿は厳しい。
一羽、二羽と少なくなるのはやはりさみしい。
ケガ鶏には、あの後とうもろこしとフルーツたくさんあげておいしい午後を少しでも過ごせるようにしておいた。一生懸命おいしそうに食べて、そして逝ってしまった彼女。楽しいニワトリ生だったと思いたい。
たくさんおいしいタマゴうんでくれて、ありがとうね。