富山は、田んぼも海もあり、米も魚もおいしいく、そんなおいしいものを普通に食べて育った自分はほんとにラッキーなのだと思う。
米はうちで作ったもの、魚はそこらへんで取れたものがさかなやに並んでいた。その上父方の叔父が漁師だったこともあり、「魚とりにこい。」の一言でその日の朝に取れた魚(もちろん生ね)を食べていた。
魚の話のなかで、私にとって一生忘れないだろう話がある。
うちのほうで(富山と言っても広いのでこれが違うところで通じるのかは不明。)で「ニンズル」と言われる魚がある。叔父からよくもらってきていた1つだと思うのだけれど、これ、白身の魚だった。
実家では、味噌汁の具としてよく使っていたような気がするのだけれど(よく覚えていない)、かなりおいしい魚で魚にはうるさい父親も好きだったように覚えている。
名前からはどう考えても野暮ったいしおいしそうには聞こえないが、私も好きだったのは確か。
ある日、妹が学校から帰ってきて、多分中学校かなんかのときかな。。「ニンズル」が台所においてあって2人で見ていた。
妹:「これさ、ニンズルってさ、、、舌平目なんだってよ。 舌平目ってお料理本に出てきてフランス料理かなんかで高級な魚っぽくない? これ、うちじゃあ普通なんだけどな。。。」
私:「えぇ~~~~~~~! うっそ~~ これ、したびらめぇ~~~??」
妹:「そう」
私:「これを普通に食べている私達、お嬢様?」
妹:「ムニエルが、ここでは味噌汁か、煮魚よ。」 で大笑い。
そう、富山では名前の違うさかながあるようで。。。。こんがらかるな~、もう。
何がいいたいかというと、今回の被災地支援関係で利用させてもらった南三陸からのわかめ、昆布、海苔を見ながら 田舎のこと、「キトキト(富山弁:新鮮な、いきのいい)」海産物のことを思い出したわけである。
先日南三陸のわかめ、昆布、海苔のオーダーをして、妹がわかめ入りシチューを作ったことを書いたが、また妹のリクエストで煮干をオーダーしてみた。かつお節が欲しかったのだが、この「かね久」さんではかつおぶしを削る機械が津波に流されたため、かつお節が出せない。でも煮干はあるということを聞き、早速煮干をオーダすることに。「これからしばらくは、かつおだしから、昆布・煮干だしにシフトするわ」と妹。
ゴールデンウィーク中に煮干が届いたらしく、妹からの知らせのメールは。。。
「超立派な煮干さんです(*☻-☻*)
煮干も昆布も、良い品物なのに、とってもお安いのにビックリさぁ~」 もちろん写真つき。
昆布、煮干ダシがお好きな方、ぜひここ南三陸の「かね久」さんのご利用どうぞ!!
「かね久海産」
宮城県南三陸町志津川字沼田150−74
電話・ファックス 0226−46−3339
富山で夕飯作っていたときには必ずダシにつかった煮干をおもいだした。懐かしいなあ。ここ何十年煮干さんの姿を拝見することがなかった私、これからちょっと「ほんだし」の便利さから離れて煮干にもどろうかしらとおもったのだった。
おまけ: もう1つ、さとえのさかなの話。
私が最初東京のスーパーで驚いたことは、 さかなのパックに「生」というシールがはってあったこと。「生以外に何があるのか、焼き魚はお惣菜の方にあるはずだし、、、、東京の人はさかな見て生かどうかわからないのかな、そんなことないと思うけど、、」 困惑をしながら横に来た従業員さんにきいた。「この生ってどういうことですか?」 「あ、生のままここまできてるのよ~。冷凍してないの。だから新鮮!」 「え??? 魚って冷凍するの、なんで?。。。。。」 ところ変れば、常識変る。です。
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