Sunday, May 29, 2011

報告:石巻入り初日 5月21日④ 雄勝町荒地区

壊滅状態の点々とする町を通りながら、その地区をサポートする社協事務所を見つけて支援の状況を聞くことができました。社協の方自身も当日雄勝町区役所で勤めていて、建物の3階も浸水し始め、屋上に昇って助かったという方でした。

雄勝町の被災の方々の多くは、すでに避難所から違う場所や県外に移ったりしているそうで、残っている方もだいぶ少ないようなお話でした。ただ、津波の被害にあわなかった町もあり、自宅が無事で生活している方々に、水の供給や食物の支援が主な活動になっているとか。石巻市に近めの町ではまだ買い物に行こうと思えば車で出てくることもできるが、もう少し上のほうの大須地区や荒地区というのが大変不便な状況になっていて、特に荒地区は、自宅で被災生活している方々が27軒ほどで公民館のような憩いの家でお互いのサポートをしていると聞き、この荒地区を回ってみることにしました。

大須を過ぎて荒にはいるのですが、大須地区は高台で津波はもちろん地震の被害もまったく見られず驚きました。同じ雄勝町とはいえ、被害の差が激しいです。この大須の先に荒地区があります。

ゆっくり車を走らせ、憩いの家を探します。縁側の窓ドアが大きく開いていたところでちょっと聞いてみようかと車を止めたら、なんとそこが『憩いの家』でした。数人の女性がエプロンをして台所仕事をしていらして、27軒(約80人)の食事の用意をしているとのことでした。こちらでは自衛隊から水、食料の物資が運ばれるとのことですが、やはり最低限的な物資しか届かないようで、野菜はほとんどこない。なので、私達が持って言った野菜は特に喜ばれました。

「そういえば、、、お菓子なんかは届きますか?」 「いえ、お菓子はまったく入ってきません。」 「クッキー、お煎餅ももって来ましたが、どうですか?」 「うわ~~、うれしい。すごい、すごい! 盆と正月が一緒に来たみたいだ。」

お菓子はやっぱり必要ですねぇ!  野菜より先に「お菓子、お菓子、、」と探していた甲斐がありました。ふっふっふ。 皆さんが送ってくださった、タオルや、リサイクルには見えないくらいきれいなお洋服も大変喜んでいただきました。洋服がいっぱい入った箱を囲んでお姉さん達がうれしいそうに笑う顔がすごく印象的でした。
 
 それぞれの家に屋号があり、それで炊事当番表ができています。
面白い記号(象形文字みたい)を使った屋号でそれを見せていただきました。


荒では、4軒が津波で家が流され、また仕事場の倉庫棟が全て津波で流されたそうです。男衆の仕事は漁関係なので、この津波で何千万円もかかっていた網などが全て無くなり、収入源が絶たれ、そして女衆ものほうも雄勝町でパートにでていた方が多く、これも町が壊滅で仕事がなくなってしまっている現状だそうです。「買い物に出れたとしても、買えないんです。。。」とおっしゃる言葉が、本当につらい現実なのですね。お話しのなかで笑顔も見えるのですが、やはり現実は先が見えない不安でいっぱいだと思います。このような方々が本当に多いのだと思います。どうすることで、こういった方々のサポートができるのだろうか、考えさせられました。

この荒地区は、「荒浜海水浴場」があり、リアス式海岸独特な美しい景観の中の海水浴場で小さな貝を秘めた白砂と遠浅の浜で、若人から家族連れまで楽しめる、隠れたリゾートビーチとして有名で、仙台や東北からたくさんの人が海水浴に来ていたそうです。

石巻にいる間に、もう1度食べ物などの差し入れ物資を持ってくると約束して荒を後にしました。
荒のお姉さん達と一緒に。

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